社員ブログ
こんにちは。本社営業部の加島です
営業から見た“オンリーワン”のものづくり
私は昨年10月に当社に入社してから、まもなく1年を迎えようとしています。
前職も製造業でしたが金属加工業だったので、
当社に入社し素材や加工方法の知識を新しく学びつつ、
お客様の会社情報や担当者様のことも一から覚える必要があり、あっという間の一年間でした。
覚えることは多いものの、営業部をはじめ製造部・設計部・営業サポート部・総務部の皆さんに
とても親切にご指導いただきながら、一つずつ仕事を覚えているところです。
社内の雰囲気が良いのは、弊社の大きな特徴の一つだと思います。
現在は営業職として、主に自動車部品の輸送用容器を担当しております。
とてもやりがいのある仕事ですので、今回はその内容について少しご紹介したいと思います。
自動車業界は、よく「ピラミッド型の構造」と表現され、自動車メーカー様を頂点に、
その下に多層的なサプライヤー様が連なる形となっています。
私自身、この会社に入るまでは想像もしていませんでしたが、各サプライヤー様で製作される
自動車用部品(主に内装材)を【安全に・効率よく・安価に】自動車メーカー様へ届けるためには、
専用の輸送箱が欠かせません。
外から見ると一見ただの箱ですが、
重要なのは内部に組み込まれる「緩衝材や仕切り」と呼ばれる部分です。
部品ごとに専用の形状で設計し、輸送中のトラックの振動にも耐えられる強度を持ちながら、
到着後は部品をスムーズに取り出せる構造にしなければなりません。
その形状や構造を決定するために、
新しい自動車が発表されるかなり前から
サプライヤーのご担当者様と打ち合わせを重ねます。
今回も半年以上にわたり打ち合わせを繰り返し、最適な輸送荷姿を模索していきました。
「安全だが運べる部品数が少ない」「効率的だがコストが高い」
といった数多くの課題に向き合いながら、お客様のご要望と私たち作り手の考えをぶつけ合い、
何度も何度も試作を繰り返し、試行錯誤を経て初めて一つの専用箱が生まれます。

「アジャイルな開発と試作を重ねて理想を形にするオンリーワンの製品」と表現できるでしょうか。
普段、皆さんの目に触れることはほとんどありませんが、こうした専用の輸送箱がなければ
サプライヤー様で製作した部品は自動車メーカー様へ届かず、
結果として自動車そのものが完成しない、
それほど重要な役割を担っている仕事だと考えています。
普段なかなか目にすることのない輸送箱ですが、
この機会に少しでも当社の取り組みに興味を持っていただければ嬉しく思います。